気になるケヤキの木
気になる此の木の現在までの進行状態です。
ご依頼しました時のご返事をいただきましたのでこのブログをご覧いただいておられます皆様はどう思いますか。
この先の進展を楽しみに待ちます。又この木に興味をお持ちになられ方、木に詳しい方がおられましたら現物を見に来てください。
留守の時がありますが悪しからず。
富士山世界遺産センターの小林です。
昨日は貴重な試料を拝見させて頂き有難うございました。
そのあと、樹木の伐採箇所についても確認してきました。
お聞きした内容をまとめると:
・採取場所は人穴付近。20~30年前に畑造成時に切った立木(ケヤキ)の幹頂部(枝の分岐箇所)を譲りうけたもの。
・炭化している箇所は分岐した枝の内部のみ、表面は未炭化で樹木全体としては生きていた。
・人の話だと、樹高が低かった若木の頃に焼けた。焼けた箇所が成長とともに大きくなり、伐採当時には幹の頂部に達したのであろう。とのこと。
昨日もお話ししましたが、
「20~30年前に伐採したこと」、「その頃に10m高さぐらいの箇所に焼けた部分が残っていたこと」、
から推察して、樹木の一部が焼けたのは「50年前ぐらい?」で、その後も樹木は成長したと推定できます。
もちろん50年前?には、人穴付近を含む富士山において噴火を示唆する事象はなく、「野火」や「雷火災」等が原因の一つとして考えられます。
※野火の記録はないとのことですので、それ以外の要因になりますが・・・。
噴火だけでなく、もう少し別の災害の観点から考えてみるのも面白いかもしれません。
また、樹木年輪等に関心を持っている方には、別のアイディアがあるかもしれません。
それらを含めて、調査方法・方針等を考えてみます。
※試料の提供方法等についても、後日ご連絡いたします。
今後ともよろしくお願いします。
関連記事